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さとう成育心理面接室

さとう成育心理面接室 文京区千駄木のさとう成育心理面接室は、発達の問題を中心とした障害・慢性疾患のご相談を長期にお付き合いさせていただく面接室です。

うまくいかない時にも、そこにはきっと理由があります。あなたの中にある考え方や感じ方のクセに気づいていくと、少しずつ心が整っていきます。面接室はそのお手伝いをします。

当室は、発達や心のことで悩んでいる方が、自分らしさを理解し、安心して次の一歩を踏み出せる場所です。来室される方の中には、すでに診断を受けている方もいれば、「自分はそうなのではないか」と迷っている方もいます。診断名やラベルだけで人を語ることはできません。ときには、言葉にならない思いや、理由のわからない行動の奥に、その人なりの物語や背景が隠れています。

私たちは、行動や気持ちのすべてが意識で決まるわけではないという受動意識仮説など、脳や心の働きを理解するためのモデルも参考にしますが、それだけに縛られません。脳はまず無意識に行動を決め、そのあとで意識が意味づけをします。

こうした出来事は、性格や努力不足ではなく、脳の情報処理のタイミング心の奥にあるパターンから起こることがあります。診断や理論だけでなく、その人がどんな場面で力を発揮でき、どんな場面で困りやすいのかを一緒に確かめていきます。

文化と社会の変化も視野に入れます

『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』が描くように、昔は身体感覚や直感が重んじられ、日常と非日常の境界はあいまいでした。現代は科学的な説明や情報の速さが優先され、感覚よりも論理や即答が求められます。

この「速さ」と「論理優先」の風潮は、神経発達症のある方やその傾向がある方にとって負担になることがあります。感覚で物事をとらえる人は情報の洪水の中でペースを保ちにくく、細部に注目する人は周囲との「現実感」の違いに戸惑うことがあります。

当室の大切にしている関わり

文化や社会のかたちが変わっても、人が安心して生きるために必要なのは、自分の世界の成り立ちを理解し、それを尊重してくれる人との関係です。この面接室が、その土台をつくるお手伝いをしたいと考えています。


参考にしている書籍

『脳はなぜ「心」を作ったのか──「私」の謎を解く受動意識仮説』(前野隆司 著)

無意識と意識の関係を科学的に検討し、「行動の多くは意識より先に決まっている」という視点を提供します。 特性や行動を責めるのではなく、まずは理解するための土台として参照しています。

『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(畑中章宏 著)

民俗信仰の変化を通して、人々の「現実の感じ方」や認知の枠組みが時代とともに変わってきたことを描きます。 文化・社会の変化が、発達特性の受け止められ方や生きやすさにどう影響するかを考える視点として活かしています。

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さとう成育心理面接室
東京都文京区千駄木 【千代田線千駄木駅】
Tel:03-5832-9717

Eメール:sodan@e-satoh.com